ジープに乗り、李影の住む城がある樱花市にたどり着いた
この市は、50年ぶりに神が天界から降臨したとの事で、降神祭が開催されていた
ずっと無人だった幽幻城には灯がともり、市街も美しい灯篭が沢山吊るされ華やいでいた
明日は、清龍(李影の神名)が選んだ花嫁のお披露目が行われる手はずとなってなっていた
だがその花嫁が問題だった、通常では市民の中から器量良しが選出されミスコン形式で
勝ち取っていく花嫁の座であるはずなのに、今回の清龍は、外部から勝手に連れ浚って来たばかりか、
相手は男性で、それも世に知れ渡っている三蔵法師の一人、玄奘三蔵だというではないか
自治体の代表者たちは、かなり動揺していた、神である清龍はこの村の執政管でもある大事な役割を負っている
そのお相手が男で坊さんとは、どういう顔して余所に発表出来るというのか・・・恥ずかしいにもほどがある


そんなこんなで、祭りで浮かれた市民を他所に、お偉方は酒場でどうしたもんかと悩み
良い案もでないまま話し合いに時間ばかりを費やしていた

「はぁ、まったくあの神様には弱ったもんだ・・・」
「連れてきた花嫁が、男だと云うじゃないか!!」
「まさか、あの男にそちらの嗜好があったとは・・・」
「真珠と紫水晶と牡丹の絹花をあしらった、ボクの芸術作品である花嫁衣裳」
「むきむきマッチョがきるんですかね~??」
「あぁ、虚しいったらないです~うううっ・・・」
「明日は衣裳合わせで、花嫁に合うんだったなお前さん!」
「浚ってきて、お付も着けずに離れの石塔に閉じ込めているらしいんだけど」
「自分以外、なるだけ他人に合わせる気ないらしいって話、こうも御執心だとねぇ・・」
「かえって、興味が出てきますよね、でもなぁ、所詮むさい野郎だと思うんだよな~」

「めっちゃ、美人だぜ!!」
「むしゃぶりつきたくなるほどのな!」

テーブルに片手を付いて、デザイナーの顔を覗き込み、ウインクをする悟浄

「鬼畜で暴力的で、頑固じじいみたいな性格の、世話の焼ける人なんですけどね」
「慣れてくるとそこがまた、可愛いんですよね~惚れた弱みってやつですかね~」

眼鏡を押し上げながら、楽しそうに話す八戒

「三蔵はな、きらきらしてるんだぜ!」
「まるで夜空に浮かぶお月様みたいで、オレ三蔵の事が大好だ!」

まるで自分の事のように、自慢げに胸を張る悟空

「もしかして君たち、噂に聞く三蔵のお供の、お弟子さん達ですか?」

デザイナーが、驚きつつも訊いてきた

「う~ん、そうとも云う?な、八戒?」
「えぇ、そうなんですよ!」
「そんなボクら三蔵一行は、神から託された大事な使命があってですね」
「勝手なことされて、そのうえ旅まで中断されてえらい迷惑なんですよ」
「あの自称神さま野郎には腹わた煮えくりかえりますね~」
「どうしてくれようこの野郎って感じです!」
「あの神、潰す!!」と、悟空。

「うわ~っ・・・」

デザイナーが、過激な言動に引きまくっていると


「兄ちゃんさ、三蔵に明日会うって云ってたよな」
「オレらも、連れてってくれや!な!」

 悟浄は、そういうと指をボキボキ鳴らし、逞しい筋肉がついた腕を袖を捲くりあげ見せてきた

「うっわ~っ・・・」

デザイナーは、蒼白になりながら頭を抱えた


 

 幽幻城は、蔦が絡まり白亜の石壁にオリエンタルな装飾が施された美しい城である
その城内には、謀叛人が出た時、使用したであろう塔があった
もちろんそこには、李影が浚って来た三蔵が鎖で繋がれ閉じ込められていた
三蔵は、真っ白な部屋の中、薄絹で作られた着物をきせられ、月明かりだけが頼りの照明で、暗いダブルベットに横たわっていた
 着物の下は、何も着けていない。白くてほっそりした足首には、頑丈な錠が嵌められ、わずかに動くとその鎖がジャラリっと鳴った
胸のかざりが布越しに透けている、体のラインがハッキリと解る意図で作られたであろう着物を着せられていた
着物の裾は太腿の付け根まで捲くれあげ、その間に漆黒の髪がゆらゆらと揺れている・・・李影だった


李影は、三蔵の股間に顔を埋め三蔵の甘い蜜を吸い尽くそうと鈴口をチロチロ舌で突いたり裏筋をねっとりと、舐めあげたりしていた。
三蔵はにとって、人と体を繋ぐのは初めての経験だった。
それを、いきなり城に担ぎ込まれたと思ったっら、服を裂かれて鎖で繋がれ、無理やり浴場に連れて行かれた
泡立てたシャボンをつけた奴の手で隅々みまで撫でまわされた、卑猥なばしょにも指をぐりぐり突っ込まれて、痛くて泣いていたら
今度は舌先を穴の中に入れてウネウネと蠢く舌と注入される唾液に咽び泣いた。
そして、ショックのあまり気を失って・・・今、快感による強い刺激に目が覚めてしまったところである。

「あぁ、どんどん肉棒から、ピュッピュッ溢れ出てくるね~」
「江流くんのミルク・・・とっても美味しいよ!!」
「は、離せ、この変態野郎!!」
「あーん!」
「あん!あっ、あっ、ううん・・・くっ」
「もっと頂戴!!きみのミルクは全部ボクが吸い尽くしてあげる!」

口を大きく開けて、三蔵のペニスの付け根まですっぽりと含んでやった。
頬を窄めて、強く啜る

「ちゅうちゅう、ずずっ!!」
「あっっ、あっ、もっ、やめ!・・・いいかげんそこから離れろ!!」
「ダメだよ、まだ足りない!ボクはね、君とこうして愛し合うのをずっと夢にみてきたんだから」

そう云うと、三蔵の精液で濡れた肉棒に赤い舌を這わせ唇を押し当てる

「ぴちゃぴちゃ、じゅるじゅるっ・・・ちゅ~っ!!」
「ん!ん!もうやだ・・・あぁ」


三蔵は、いやいやと首をふり震える指でシーツを力一杯握りしめている
目頭は、散々泣かされて後で涙でぐっしょりと濡れている
李影は、張り詰めた声で訴えてきた三蔵の表情が見たくなり一旦、唇を離した
自分の裸体を、三蔵にぴったりと添わせながらずりずりと胸の上まで這い上がってきた
三蔵の全身を体を起こして観察してみる、ゴクリと唾をのんだ、欲望に喉が渇く

(うわ~っ、たまんね~な・・・ひくつく動きがいちいちエロいんだよ!!)

お互いの腰の位置が重なり合う、李影の鬼のように堅く大きくそそり立っ太マラが
三蔵の震える双丘にぐりぐりと押し当てられる、その、動きに三蔵の頭は、恐怖で支配された



Next