Sweet sour
学校から帰る途中だった。一人の少年が手を伸ばし 何だか必死な様子で、垣根の前でジャンプしている (何だろう?) ちょっとした興味で、彼の指先に注目した。 白い紙だった。テスト用紙に違いない。いたずらな風にでも飛ばされたのか? 背後から近付き無言でテスト用紙を取ってやる。 点数が見えた・・・・・・・・・・52点 「・・・・微妙だな」 感想が思わず口にでた。 バッとひったくられた。 「わっ!見んなバカ返せ!!」 目と目が合った、せっかく取ってやったのにと少しムッとした。 しばしお互いに無言である。気を取り直し 「何か、私に云うことはないのか?」 言葉の裏に感謝を表せと皮肉たっぷり込めた台詞で、 |
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思いきりプレッシャーをかけてやると、彼は小さい体で |